縁(えにし)

御料菓の栄誉

大正天皇行啓の際に御料菓として献上

打吹公園の桜天女伝説ゆかりの打吹山は、緑美しい「森林浴の森百選」の山。明治三十七年には、ときの皇太子(大正天皇)遊覧・休憩地に備えるため、山陰屈指の回遊式庭園に整えられました。

百年以上経った今も、春ともなれば「日本のさくら名所百選」にふさわしく四千本のサクラが満開となり、四万本のツツジが花開き、「日本の都市公園百選」に数えられる名園として、市民のオアシス、倉吉観光名所のひとつになっています。

石谷精華堂創始者 石谷すまさて、石谷精華堂の創始者、初代・石谷すまは、かねてより当地で、だんご屋を営んでいました。そして明治四十年、待ち望んだ皇太子(大正天皇)行啓の際、自慢の”だんご“を御料菓として献上する幸運に恵まれました。ときの東伯郡長・内海淡氏は、この好事を記念して、石谷すまのだんごに『打吹公園だんご』と命名されたものと聞き伝わります。